活動報告@同志社山岳同好会

同志社大学の公認団体【同志社山岳同好会】の活動などを報告しています!

岩トレ(8/18)

18年度の門です。8月18日(日)におこなった岩トレの活動報告をさせていただきます。

 

【日程】8月18日(日)

【メンバー】海老名(14年度)、早川(17年度)、門(18年度)、村田(19年度)

【練習内容】①北尾根(早川ー村田)、(海老名ー門)、②Y懸頭アップダウン5本×2

 

9月上旬に行う予定の剱岳山行(個人山行)のための岩トレでした。

 

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初めての北尾根に挑む村田(19年度)

北尾根は私たちがいつも登攀しているY懸尾根より少し難しく、また高度感も増します。

そんな北尾根ですが今回が初めての村田くん(19年度)はひょいひょいとこなしてしまい、先輩たちを驚嘆させていました。

 

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Y懸頭での練習風景

 

暑い中ザイルを出してくださった先輩たちには感謝してもしきれないです😢

 

 

 

文責 門

写真 門

 

プレ夏合宿(仙丈甲斐駒ヶ岳)


更新が遅くなり申し訳ありません。

18年度生の西馬です。
8/8(木)~8/11(日)にかけて行いました、プレ夏合宿(仙丈甲斐駒ヶ岳)についてご報告させて頂きます。
 
【日時】8/8(木)~8/11(日)
【メンバー】CL寺部(17年度)、SL北村(18年度)、西馬(18年度)、早川(17年度)、村田(19年度)
【行程】
0日目 京都駅八条口=(夜行バス)
1日目 (夜行バス)=甲府駅=広河原=北沢峠~長衛小屋BC~仙水峠~甲斐駒ヶ岳~摩利支天~甲斐駒ヶ岳~北沢峠~BC(7.7p)
2日目 BC~二合目~小仙丈ケ岳仙丈ケ岳~小仙丈ケ岳~北沢峠~BC(7.5p)
3日目 BC~仙水峠~栗沢山~BC~北沢峠=広河原=甲府駅=京都駅(4.4p)
 
 
 
0日目 21:20 京都駅八条口集合
夏合宿に向けたプレ夏合宿。ぼくにとっては久々のアルプス山行だったこともあり、当日までとても不安でした。
当日まさかの近鉄の大幅遅延で、集合時間に遅れてしまいました、時間に余裕をもつべきでしたね。天気の心配をしつつ深夜バスで山梨へ...
 
 
1日目 甲斐駒ヶ岳
広河原で北岳パーティで別れてバスへ、お互いの無事を祈る感じがなんかかっこよかった。
 
8:00 長衛小屋にBCを建てて出発!!
 天気予報の関係で3日目の午後が心配なため、先に甲斐駒ケ岳を登ることにしました。深夜バス明けでつらそうな人も多かったです
 
9:22 仙水峠
 めっちゃ登りがきつかったのと、暑かった。アタック装備でたくさん水を持っていき、ガブガブ水を飲んでいました。めっちゃ疲れたし、これ全部登りきれるのかめちゃくちゃ不安だった。
 
12:35 甲斐駒ヶ岳登頂!!!!!!
 

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13:35 摩利支天
 
17:12 ついにBCへ...
「「「「「長かった!!!」」」」」
いろいろありましたが10時間近く登ってました。長すぎ。疲れた体に豚汁が最高においしかった!めちゃくちゃ疲れました。。。
 
 
 
2日目 仙丈ケ岳
4:00 BC出発
午後の天気が不安だったので早めに出ましたが、ぼくがお腹を少し壊してしまい、心配させたりしてました。申し訳ないです🙏
 
7:06 小仙丈ケ岳
 めちゃくちゃ長〜〜〜い稜線でした。
 
8:26 仙丈ケ岳

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11:50 北沢峠、下山完了!(^^)!
稜線歩きがとても長くて、登りやすくはありました。
 
 
 
3日目 栗沢山
3:38 BC出発
 
5:36  仙水峠、、、、、
雲海が、、、すごいっっっ!!!!!!!!
 

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今まで見た雲海の中で一番きれいでした!この山行で最も印象に残っているのはこの景色です、、圧巻。
 
6:00 栗沢山登頂
最後の登りが長かったですが無事登頂。最後に一日目、二日目の登った甲斐駒ヶ岳仙丈ケ岳に手を振って、下山しました。
 
 プレ夏で登った山を眺める楽しい3日目でした!

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7:24 BC到着。
 
その日のうちに特急で京都に帰りました。
 
 
【あとがき】
プレ夏合宿、とても楽しい山行でした。景色がよく、無事に下山できたこと、天気が頑張ってくれたことには感謝!夏合宿もこうなってほしいです。。
おつかれさまでした!!夏合宿がんばろう!!!
 
(ちなみにこのブログ、夏合宿に向けて!!とか書いてるけど、実は夏合宿終わった後に書いてます。遅くてほんとごめんなさい(m´・ω・`)m ゴメン…)
 

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プレ夏合宿 北岳

こんにちは。二回生の上田です。

今回はプレ夏合宿について報告します^_^

日程:  8/9-8/11(2泊3日)

メンバー: 3回生の太田先輩(CL)、2回生の橋本(SL)、上田、門、1回生の片岡


行程:  1日目:広河原〜白根御池小屋 C1(2.5p)

2日目: C1〜北岳肩ノ小屋〜北岳北岳山荘BC(6.8p)

3日目: BC〜八本歯のコル〜大樺沢二俣〜広河原(7.6p)


その時に書いた記録が全てスマホにメモしてあるのでそれをコピペして加筆修正しました。

そのときのわたしの気持ちが手に取るようにわかります。


8/9

6:24  広河原


7:50 第一ベンチ


8:30 第二ベンチ(15分休憩)


9:18 白根御池小屋到着


「3時間でついた。(50分ぐらい休憩)

休憩抜きだと実質2時間10分ぐらいでついたことになる。」

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もりもりのソフトクリームでエネチャージ☆


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お絵かきタイム

何を書いているのかな..?


8/10


4:20御池小屋出発


4:55 草滑りの途中、10分休憩

「暑い〜、朝ごはんのラーメンがきつくてきつくて吐きそうになる!でもしんどさレベルはまだ大丈夫、まだ耐えられそう。」


登りのしんどさ<朝ごはんであることに注目


6:05 草すべりの途中

「みんなまだあんまりしんどくなさそう、正直昨日の登りの方がはるかにしんどかった」


草すべりって下から見るとすっごい急登なので登りたくなくてげんなりしますが、ペースさえ考えればそこまでしんどくなかったです。


6:35 小太郎山分岐点

「肩の小屋まで40分。登山客少なし。草すべりはそこまでしんどくなくてゆっくり登って休憩もたくさんとれば全然登れる!」




7:25肩の小屋出発(休憩20分)

「頭痛い。」

このとき高山病になったのか頭痛が始まります。孫悟空が頭につけている輪っかで頭をぎゅーっと締め付けられるような痛みでした(笑)


8:00 北岳到着




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富士山が縞々で綺麗でした。



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みんな嬉しそうでした。私も登頂できて嬉しかったですがまだ終わってない、間ノ岳までいかなあかんのや、と思うと心から喜べなかったです。


10:00北岳山荘


11:00 白根山まで行く途中から引き返してきて北岳山荘到着。


私の頭痛が治らなかったのと、コースタイムより遅れていたのと、ガスりだしたこともあって間ノ岳までに行かずに山荘まで引き返しました。

数日前、北岳山荘〜間ノ岳の稜線上で落雷にあって亡くなった方がいたため、私も無理したら怖いなあと思っていたので引き返すという判断をしてくださった先輩には感謝しています。みんな間ノ岳までいけなくてごめんね😥

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日焼け対策万全!


ちなみにバールに入った固形物は藤岡さんに頂いたおしるこです。美味しくいただきました。ごちそうさまでした!!

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8/11

3:50 小屋を出発



7:10 休憩  

「がれ場をずっと下っていて緊張が続くので、しんどい。」

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8:45  大樺沢二俣 

「ここから広河原まで時間がかかるが、片岡の膝が限界にきている。」

元々膝に爆弾を抱えている片岡はこの長い下りで痛みがひどくなってしまったみたいでした。私以外のみんなが片岡の荷物を分配して持ってあげていて、みんな優しいな〜、これが仲間ってやつなのかな、なんて思いました。


10:25 広河原までの途中

「なかなかたどり着かない。別にペースは普通なのに、看板に書いてあるタイムと合わないw」



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下りは本当に長くて大変でした。


11:30 下山完了。


感想


北岳は日本で2番目に高い山ということもあり、登頂できたのは自慢にもなるのでよかったです。特に楽しかったのはテントを張ってからみんなでカードゲームをしたりお絵描きをしたりおしるこを食べたりしたことでした。山でのまったりタイムは至福のひとときです。

また、この山行は本当に天気が良くて、景色も綺麗だったし、言うことなしでした。

でもやっぱり1番よかったのは片岡の膝が痛いときにみんなで助け合ったシーンを見れたことです。メンバーはみんな優しいしそういうところがすごく尊敬できます。片岡本人は「荷物持てます、大丈夫です」って言うのですが門くんが「荷物奪いましょう」って言ってみんなで荷物を強制的に取って行きました。その時に、太田先輩や門くんの破裂しそうなほどパンパンに膨れ上がったザックは優しさの証なんだなあと思いました。

ちなみに私は側から見物していただけです、すいません(笑)その時、自分に余裕がなさすぎてヘロヘロになってました( ´_ゝ`)






文:上田

写真:メンバー


プレ夏合宿・夏合宿 1パーティ目、終了報告!

こんにちは〜
17年度の寺部です。

この夏、同好会ではプレ夏合宿・夏合宿共に同時に2パーティを出して行うという試みをしています。

そしてつい先程、自分がCLを担当するパーティの夏合宿をプレ夏合宿に引き続き完走してきました!

詳しくはプレ夏合宿・夏合宿の各記録係がまた報告しますので、そちらをご確認いただければと思います!

ですのでこの記事では下山報告を兼ね、少しだけ写真を先出し紹介したいと思います!

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摩利支天を臨む(プレ夏合宿より)
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一路、仙丈ヶ岳へ(プレ夏合宿より)
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西鎌尾根を越えて(夏合宿より)
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笠ヶ岳!(夏合宿より)

文責・写真 寺部

岩トレ(7/21)

17年度の早川です。
7/21(日)に行った岩トレのご報告をさせて頂きます。
 
【日時】7月21日(日)
【メンバー】早川(17年度)、太田(17年度)、寺部(17年度)、上田(18年度)、門(18年度)、西馬(18年度)、村田(19年度)、海老名(14年度)
【練習内容】
<午前>ストップ訓練(全員)
<午後>Y懸尾根(寺部―西馬―上田)
    Y懸頭アップダウン(早川、太田、門、村田、海老名)
    北尾根(海老名―太田―門)
 
今回の岩トレでは毎年恒例であり、必須訓練であるストップ訓練を行いました。2回生は3回生が予備日ザイルの構築する様子を見学し、訓練をするだけでなく、次年度に向け構築の仕方も学びました。
ストップ訓練は肩ビレイ⇒エイト環ビレイ⇒ATCガイドビレイの順番で行い、器具の偉大さを体感出来ました。2回生は去年も行ったということもあり、しっかり止めてくれました。1回生の村田君も問題なく止めることが出来、安心しました。
午後のトレーニングも、Y懸尾根、アップダウンともに久しぶりではありましたが、スムーズに行うことが出来ました。
 
文責 早川

テント泊(白山)

更新が遅れてしまい、すみません。
19年度の片岡です。
今回は、7月13日から14日にかけて行った白山でのテント泊についての報告です。
[日時]2019年7月13日~14日
[メンバー]CL 門(18年度)SL 橋本(18年度)
17年度 (太田)、早川
18年度 上田
19年度 片岡 、村田
[行程]1日目 別当出合~南竜山荘(2.5p)
2日目 南竜山荘~御前峰~別当出合(7.0p)


1日目
8:50別当出合出発
遅めにこの同好会に入ることとなった私にとって、今回が2回目のテント泊。
若干緊張しつつも皆んなで気合いを込めて写真を撮った。

イメージ 1

別当出合での集合写真〉

しかし、お分りいただけただろうか…
そう、写真を撮ってくれた早川先輩を抜いても1人足りないのだ…
なんと、太田先輩が別当出合最寄りの小松駅までは来たものの、夏風邪により途中で帰ることになってしまったのだ😢
異例のエスケープではあったが、体調不良をおして出来る限りの場所まで付き添ってくれた太田先輩は先輩の鑑であると思った。

イメージ 2

小松駅で皆んなを見送る太田先輩(先輩のことは忘れません泣)〉

太田先輩を惜しみつつ、我々は白山へと歩を進めたのだった。
先輩の分まで僕らは進みます!

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9:27中飯場(ナカハンバ)にて休憩
10:18砂防新道の半ばにて休憩
10:56甚之助避難小屋にて休憩
天候もなんとか曇りを保ち、目立ったトラブルもなく無事、南竜山荘に着いた!

12:05南竜山荘に到着
夕食を作るまでの間、数々のカードゲームで遊ぶことにした。
中でも「はぁって言うゲーム」というカードゲームは大盛り上がりをみせた。
このゲームは簡単に言えば、お題に沿った一言(例えば「ハァ」)をいろんな感情を込めて言い、その感情を当てっこし合って得点を稼いでいくというルールなのだが、特に門先輩がお強く、普段穏やかな先輩が見せる多種多様な感情・表情は予想外で何度も笑った。その後私は後日に控えたロシア語の小テスト勉強のため別のテントに移ったのだが、隣のテントからは絶え間なく門先輩の様々な「もぉ」が連呼され、響き渡っていた。「もぉ」だけでここまで人は感情を露わにできるのだと思うと、聞き入っていた自分がいた。

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〈白熱する感情のぶつけ合い〉

その後、夕食の時間となった。
今回のメニューは「チーズダッカルビ」という韓国料理で流行を先取りしていた。

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〈チーズダッカルビ

ただし、この料理は山では特に一工夫必要となる。それは、「ペミカン」という手法で、山に登る前に材料となる肉を油で固めることで、主に肉料理の保存を長引かせるものである。私は初めてのペミカンの料理に胸躍らせていたが、なんとこのペミカンの作業を事前に家でやってくれていたのは、あの太田先輩だったのだ!
つい似たようなメニューになってしまう山の料理に彩りを加えようと太田先輩は考えてくれたのだろう…そう思うと…
初めてのペミカン料理は少ししょっぱかった…。

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〈ありがとう、太田先輩。〉


2日目
登山の朝は早い。
山の天候は、1日のうち、時間が進むごとに悪化する可能性が高まるからだ。
この日は殊更、午後からの雨の予報に備え、早めに出発することとなり、無論起床も早かった。私もそろそろ慣れなければならないと思いつつ、朝ご飯のラーメンと餅をかっ喰らう。

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〈村田君の撮った早川先輩の朝ご飯の様子。時間との勝負となる「朝」の臨場感が伝わる。にしても、少しホラーチックを感じるのは私だけだろうか。〉

4:40南竜山荘出発
5:13室堂センターに至るまでの道で休憩
途中白山名物の高山植物を見て心が癒されました。

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〈途中で見かけた白山では有名なクロユリ。その色は火山灰が影響しているとか、いないとか…〉

5:40地面が雪上となり、雪上専用の歩行「キックステップ」で進む。(雪面を蹴ることで、足を置く平面を作りながら進む歩行法である。)

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〈雪上でも何のその〉

6:25室堂センターに到着
ここから山頂「御前峰」まであと少し!

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〈室堂センターでの集合写真〉

7:15御前峰到着‼

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〈御前峰での集合写真〉

この後、付近の「白山さんのおみくじ」というおみくじを数名が引いた。ちなみに、私は人生で初めての「大吉」が出た。(どうしても、嬉しかったので発信させてもらいました)

8:07室堂センターにて休憩
ここら辺から太陽も雲間から顔を覗かせ、それぞれ持ってきたサングラスをかけ出した。

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〈1番手前の村田君は1人だけ方向性の違う西部警察風のサングラスで皆を驚かせました〉

9:39南竜山荘にて置いてきた団体装備やテントの撤収作業
10:05南竜山荘出発
10:53甚之助避難小屋にて休憩
12:24中飯場にて休憩
13:20別当出合到着!

[まとめ]
大吉で「失物は長らくの間無し」と書いてあったにもかかわらず、山行後電車内で早速財布を失くしてしまった私です(「何だよ!白山さん泣」)が、(その後なんとか見つかりました)そんなトラブルも吹っ飛ぶほど、今回のテント泊を振り返ると楽しい思い出と経験ばかりでした。
私が脚が痛くなった時、そして、財布を失くしてしまった時、気遣ってくれた同好会の皆さん、本当にありがとうございました!
次は自分が支えられる立場になれるよう今後の夏合宿などで経験を積んでいきたいです!!

文責:片岡
写真:山岳同好会一同

テント泊(伯耆大山)

更新が遅くなり申し訳ありません。

19年度生の村田です。
6/22(土)~6/23(日)にかけて行いました、伯耆大山山行についてご報告させて頂きます。
 
【日時】6/22(土)~6/23(日)
【メンバー】CL寺部(17年度)、SL上田(18年度)、太田(17年度)、矢田(19年度)、片岡(19年度)、村田(19年度)
【行程】夏山登山口~6合目避難小屋~弥山~6合目避難小屋~大山寺~下山キャンプ場C1(5.8p)
 
1日目
 
 
アナウンスで目が覚める。心なしか頭が重い。
初めての深夜バス明けの山行。体を無理やり動かして、米子駅のホームへと降り立つ。
 
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8:15 大山寺バス停
 
米子駅からバスに揺られて約1時間、大山寺バス停では目を疑う光景が広がっていた。右も左も
白!!!!!
こんな光景、映画でしか見たことない。登る前に、大山の自然に圧倒されてしまった。

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9:00 夏山登山口
 
本当なら、出発するはずだった。しかし、空間を埋め尽くす雨粒によって、それは阻まれた。仕方がないから、雨宿り。止むまで、トランプに興じた。ババ抜き、大富豪、七並べ色々やったが、一番盛り上がったのはダウトである。カードを1から順に出していくという単純なゲームなのだが、一筋縄ではいかない。ばれなけばなんでもありなゲームなのだ。別の数字を出してもいいし、何枚でも出せる。逆に、不正を働いていたことがバレると、出し場に溜まったカードを全て取らなければいけない。最後に一番カードが多い人の負けだ。ちなみに不正を働いていると思った場合、周りの人が、ダウト!と叫ぶ。
ダウトの魔の手にかかった先輩がいる。太田先輩!
なぜか分からないが太田先輩をダウトの嵐が襲う。しかし太田先輩、類まれなお笑いセンスを振りかざし、危機的状況を笑いの渦へと昇華させる。
 
 
12:10 夏山登山口
 
ようやく雨足がおさまってきた。トランプの興奮冷めきらぬまま、緑色の海原に突入する。緑色といっても、下はかき回されたように、石と土とがまどろんでいる。自分が肉なのか水なのか分からぬまま、ただひたすら高みを目指す。
 
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ピッチ(12:33~12:40、1:23~1:36)
 
皆さんは虫は大丈夫だろうか?
僕はダメだ。虫にも色々種類がある。ゲジゲジ系、ふにょふにょ系、パタパタ系、数あまたな虫の中でも最も気色悪いと思われる輩がいる。小虫!
奴らの攻撃をかわすのはほとんど不可能だ。袖から襟から、能う限りの空隙を突いて侵入してくる。それは、顔の穴も例外ではない。耳に入ったかと思えば、鼻の穴もふさがれる。くしゃみをしようものなら、玉入れの玉みたいに突っ込んでくる。さながら戦闘機に襲われる巨大怪獣の気分でレーションのようかんを噛み砕いた…(何もいうまい)

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2:27 山頂
 
水分を吸った冷気が、火照った体を包み込む。辺りは未だ霧に覆われ、水の粒子が地面すれすれを漂っていた。
悲しいことに山頂からの展望は望めない。しかし、それをも吹き飛ばす運命的な出会いが待っていた。
あまり書くと肖像権の侵害にあたるため、ここでは詳細を控えるが、とても面白い方々だった。体の疲れを、景色が見れない未練を、たちまち浄化し、温かな笑いに変えてくれた。
その方々への感謝の念は尽きることがない。やはり僕たちは、マッチョになるところから始めなければならない!笑
 
 
ピッチ 3:25~3:35
 
 
4:25 下山
 
山を降りたらどこへ行くか。温泉!
ベタベタ世界の迷える住人は、温泉に行くのがベターだ(笑)
 
白バラ牛乳みたいに美味しそうなお湯に体を浸した。ああ!なんて気持ちいいのだろう。その瞬間、頂上からの景色が、雪渓とほの白い花々が一面を覆い尽くす大山の曠野が、まぶたの裏側に浮かび上がってきた。

お湯上りといえば牛乳、牛乳といえば白バラ牛乳である。そして、白バラ牛乳といえば…、そう。これをソフトクリームにせずしてなんとする!
ここで、寺部先輩のことについて紹介させていただかねばならない。なぜなら、アイスクリームは、寺部先輩無しには語ることができないからだ。寺部先輩は、とにかくすごい方だ。僕は今まで、寺部先輩が疲れたところを見たことがない。寺部先輩に敵う斜面などあるのだろうか?そしてまた、山岳同好会随一の料理名人でもある。テントの中、そこは狭苦しくてとても身動きが取れるような空間ではないのだが、寺部先輩の手にかかれば、あれよあれよと玉ねぎがペラペラになる。作る料理も凡人にはあずかり知らぬものばかりで、カチャトーラなるものを教えていただいたときは、腰が抜けた。そんな寺部先輩の最も好きな食べ物がアイスなのだ。これはつまり、アイスがあらゆる食べ物の頂点にあることを意味する。そんな神々しい食べ物をありがたく押し戴き、白い妙味を堪能した。

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2日目

5:30 起床

やはり、厚ぼったい霧があたりを覆っていた。
乾燥麺を手早く胃袋に掻き込み、テントの片付けにかかる。すると、不思議なものだ。昨日からずっとかかっていた霧が、嘘のように消えていき、空には眩しい太陽の光。冷えた肌がじんわりと温まっていく。


6:40

テントの準備を終えた後、近くの小山に登った。辺りは、昨日とはうって変わって、光で明度を取り戻した緑野が広がる。地面に残る水分が反射して、目が痛いくらいだ。ふと顔をあげると、そこには地平にしっかと腰を据える、雄大な大山の勇姿があった。無上の喜びと共に帰路につく。

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【山行を終えて】
今回の山行では、山頂からの景色は望めませんでしたが、色々なものを得ることができました。特に同回生の片岡君と矢田君とは、同じテントで寝起きしたことから様々な困難を共にし、交友を深めることができました。心残りなのが、鳥取砂丘に行けなかったこと。砂のお城を作った後、ラクダに乗る計画でしたが叶いませんでした。山頂の景色、鳥取砂丘をこの目に収めることを胸に、これからも頑張っていきたいと思います。
 
いつも心に大山を!!
 
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文責:村田
写真:メンバー各位