5月3日から4日にかけて比良山系で新歓合宿をおこないました。参加メンバーは3回生2人に1回生4人の計6人でした。
初日は出町柳駅から出るバスに乗り、登山口である坊村バス停まで移動。しかし、このとき、SLの森下が遅刻してしまい、バスに乗り遅れしまいました。結局、車でバス停まで来たので大きな問題にはなりませんでしたが、今後はこのようなことがないように気をつけてもらいたいと思います。9:20に登り始め、最初の急登はとくにペースに気をつけながら登っていきました。御殿山、ワサビ峠を通過し、12:25武奈ヶ岳到着。黄砂の影響もあってか、あまり展望は良くありませんでした。お昼を食べてから、テント場へ向けて出発。山頂から北の尾根へと下って行ったのですが、ルート上には一部雪が残っていました。下りではあったものの、とくに危険個所はなかったので、問題なく歩くことができました。新入生にとっては面白い経験になったのでないかと思います。細川越から広谷に入り、沢沿いに歩くこと約20分で今回の幕営地であるスゲ原小屋に到着。テントを設営してからは、天気図を書いたり、コーヒーを飲んだり、斜面の雪を滑ったりしてのんびりとすごしました。夕飯にはカレーを作りましたが、ナイフの使い方やお米の炊き方などは山ならではの技術であり、初めてのテント泊のメンバーにとってはいい経験になったのではないかと思います。19時頃には消灯。さすがに夜は冷え込みました。
2日目、4:00起床。朝食をとってからテントを撤収し、5:30出発。徒渉を数回繰り返しながら、広谷・イブルキのコバを通り、6時過ぎに八雲ヶ原に到着。ここには数パーティーがテント泊していました。ここからは金糞峠・南比良峠・荒川峠・烏谷山・比良岳へと連なる稜線を歩いて行きました。去年はこのあたりでシャクナゲの花が見られたのですが、今年はまだつぼみの状態でした。また、沢沿いのルートには残雪が見られるなど、昨年に比べると冬の名残が多く感じられました。比良岳を下り、木戸峠に着いたのが10時過ぎ。ここからはスキー場の斜面を一心不乱に登っていき、ロープウェー山頂駅に到着。ザックをデポし、蓬莱山へ往復。GWということもあってか、びわこバレイは観光客やハイカーで賑わっていました。ここは斜面一帯に咲くスイセンの花がきれいなのですが、残念ながらまだ1分咲きというところでした。12時前に下山開始。ひたすら下っていき、14時ごろに無事志賀駅に着くことができました。
今回の山行は新歓合宿ということでしたが、うれしいことに新入生4人に参加してもらえました。1泊とはいえ、大きな事故や怪我をすることなく、全員無事に戻ってこれたことは何よりも良かったです。新入生については、同好会として初めての合宿であり、大変な点もあったと思いますが、一人ひとりができることを精一杯やってくれていたと思います。今回の山行を通じてそれぞれ感じたことがあると思いますが、ここで得られた経験を大事にしてほしいと思います。少しでも山を楽しんでもらえたなら幸いです。
自分自身は、今回の合宿ではリーダーを務めさせていただきましたが、至らない点が多く、反省しきりです。文句を言わず(聞こえなかっただけ?)についてきてくれたメンバーには本当に感謝しています。みんなが安全に山を楽しめるように、これからも努力していきたいところです。また、同好会全体としてもさらなるステップアップを目標に、いろんな経験を積んでいきたいと思います。 荻原