活動報告@同志社山岳同好会

同志社大学の公認団体【同志社山岳同好会】の活動などを報告しています!

日帰り山行 蛇谷ヶ峰

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 本日、比良山系の蛇谷ヶ峰に行ってきました。メンバーは4回の荻原ひとり。雨に打たれながらもなんとか山頂に立ち、無事に下りてくることができました。
 7:45に出町柳を出るバスに乗って、桑野橋というバス停へ。ここで下りたのは私だけでした。バス停に着いた時は雨は止んでいたものの、移動中はザッと雨が降ることもあり、行こうか行かまいかバスを降りる直前まで迷いましたが結局登ることに決めました。
 9:10ごろ登山行動開始。最初は舗装された道をテクテクと歩きます。歩き始めて10分ほどしたら雨が降りだしたので、おとなしく合羽を着ることにしました。このとき、ちょっと脇道にそれて用を足していたらヘビさんと遭遇しました(向こうが勝手に逃げて行きましたが)。「さすが"蛇"谷ヶ峰だなぁ」なんて思いながらも、噛まれたら怖いなと思って少し弱気になりました。さらに、ここからもう少し歩いたところで、下の写真のように木が倒れていました。ここ最近の大雨で土砂が崩れたのでしょうか。「こんなのに巻き込まれたらヤバいなぁ」とビビり、もう引き返そうかなとも思いましたが、もう少し頑張ってみることにしました。
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 9:45ごろ、コンクリの道が終わり、登山道に入るとこまで来ました。だんだんと雨足が強くなってきており、しかも自分以外の登山者がいないという状況の中で、人生初の単独行に挑戦している私は少し不安になっていました。場を盛り上げようにもいかんせん一人しかいないので、楽しいトークを弾ませることもできません。仕方がないのでとりあえず、『情熱大陸』の撮影をしている、という状況をイメージすることで気持ちを保つことにしました。
 10:00ごろ、不安をかき消すようにいつもより速いペースで登山道を黙々と歩いていると、前方に登山者を発見しました。こんな状況の悪い中を行動している変態仲間を発見した私は一気に安ど感に包まれました。登山者を発見してこんなに嬉しかったのは初めてかもしれません。私のほうがペースが早かったので先に行かせてもらうことになりましたが、追い抜き際に確認したところ、彼らは高校山岳部(7~8人パーティー、全員男子)のようでした。「こんな雨の日に来るなんて偉いなぁ」と感心すると同時に、顧問の先生へ対する風当たりが厳しくなるのではないかとも思いました。がんばれ先生&同好会の将来を担うかもしれない高校生たち!
 10:37、蛇谷ヶ峰山頂に立ちました。晴れていれば比良の山々を展望できるそうですが、あいにく全く何にも見えませんでした。しかも、雨が激しく降り続いており、早く安全なところまで下りたかったので、一応記念写真だけ撮ってそそくさと山頂を後にしました。
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 雨の激しさを示すように、下山路に水の流路が形成されていました。基本的に尾根上のルートだったので、鉄砲水などはあまり心配していませんでしたが、一度だけ徒渉点があり、このときはちょっと緊張しました。水に流されるかのように、けっこうなスピードで下って行きました。
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  11:20ごろ、「朽木温泉 てんくう」がある「グリーンパーク 想い出の森」に到着。冷えた体を温めるために温泉に直行しました。温泉から出ると雨はあがっており、晴れ間も見えるほどに天候は回復していました。その後、バスで安曇川駅まで行き、無事に家路につきました。
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 今回の山行が単独行デビューとなりましたが、「さみしいし不安だなぁ」というのが率直な感想です。雨も含めて、やっぱり山は危険が多いなぁと改めて感じました。「パーティで行動しているときは集団意識が働いて危険に対する不安が緩和されているだけであり、危険そのものがなくなっているわけではない」ということを忘れてはいけないと思いました。山は自己責任の場であり、たとえ集団登山であっても、一人ひとりが単独行をしているような心構えで臨むことが、安全で楽しい登山につながるのではないかと思います。
荻原