15年度の永井です。2月18日(土)~19日(日)に当会のOBさんと合同で行いました武奈ヶ岳冬山山行の報告をします。
【日程】2月18日~20日(1泊2日沈殿2日)
【メンバー】CL松下(82年度)、SL岡本(14年度)、OS福谷(70年度)、永井(15年度)、中野(16年度)
【行程】
【記録】
2月18日(土)
堅田駅8:50=9:30坊村バス停9:55~10:511P(591m)11:09~12:052P(811m)12:10~13:253P13:33~14:35C1
2月19日(日)
C17:05~8:02武奈ヶ岳山頂(1312m)8:12~8:51C1(テント撤収)10:09~10:513P11:02~11:524P12:02~12:27坊村=堅田駅=京都駅=今出川駅~新町BOX
↑計画書のルート図
2月18日
前日に装備品の最終チェックと計画書の読み合わせを行った。計画書の読み合わせでは、雪庇や雪崩のリスクを学習した。
坊村について準備体操を行いロングスパッツを着用して出発する。さすが武奈ヶ岳西南稜へ続く道だけあって、しっかりとトレースがついていた。トレースの付いた道をキックステップでの歩行法を習いながら歩いていく。
坊村にて。現役は初めての雪山を前に嬉しそう。
最初の休憩
1時間ほど歩いたところの斜面で最初の休憩とする。ピッケルで斜面を掘り荷物を固定して休憩する。出発から2時間ほどたつと、だんだんと道に新雪が出てきて歩きにくくなってきたので、斜面を踏み固めてトレースをつけながら歩いていく。慣れない歩き方なので、思ったよりペースが上がらない。2時間ほどかけて稜線上にあがり、御殿山に向かって進む。稜線上の風の強い所では雪庇がついていた。
右に見えているのが雪庇
御殿山山頂にて。視界が悪い。
樹木のない所で雪面を踏み固めて平らにし、テントを張って中に入る。テントの中はとても暖かい。天気図を書き紅茶を飲んだ後、雪を溶かして水を作り夕食の準備を開始する。夕食は魚肉ソーセージカレー。松下さんから「80点」の評価を頂いた。
19:10就寝。
2月19日
4:30起床。6:00出発予定だったが、降雪があったため明るくなって雲の状態が確認できるようになってから出発することにする。また、悪天が見込まれるためルートを短縮し、アタック装備で武奈ヶ岳にアタックし他の後にC1へ戻り、坊村方面に折り返す計画に変更する。
7:05 雲の状態を確認し、団体装備として、フライと医療をもって出発する。昨晩降った雪稜線上には30cm程度の新雪があり、トレースをつけながら進んでいく。稜線上も東側に雪庇が発達していた。稜線上では風が強く寒かったが、作業用のヤッケが防寒対策にとても役に立った。 8:02武奈ヶ岳山頂到着。
山頂に着くと、少し雲が切れてきて、釈迦岳や北比良峠を見渡すことができた。
山頂に着くと、少し雲が切れてきて、釈迦岳や北比良峠を見渡すことができた。
風が強い。
斜面を登る。少しずつ視界が開けてきた。
武奈ヶ岳山頂にて。 (一人だけ寒そう。)
山頂にて10分程度休憩し、C1に向けて折り返す。
C1に到着し、紅茶を飲んだ後テントを撤収し西南稜を下る。日曜日だったので、日帰りで武奈ヶ岳を目指す登山者とのすれ違いが多かった。 途中の斜面では尻セードで下った。なかなか楽しい滑り方である。C1出発から2時間30分程度で坊村に到着し、初めての経験となった冬の比良山行は終了した。
今回の冬山山行では、山の大先輩であるOBさんと共に山行へ行くことができ、普段の自分達の山での行動を見直す良い機会となった。
特に、テント生活においては改善すべき点がいくつか見つけられた。
また、普段は運営委員会等でしか顔を合わせることのできないOBさんと、一緒に山行に行って寝食を共にすることは、得るものも大きく、お互いのことを最もよく知る機会となると思う。今後もOB・OGさんと山に行く機会があれば、積極的に参加したい。
末筆になりましたが、今回の山行を行うにあたりお世話になりましたDCACの皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。
URLは、今回のGPSログです。(松下さん提供)
文責:永井(15年度)
写真:福谷OB(70年度)、松下OB(82年度)