お久しぶりです山岳同好会17年度の太田です。
ブログを書きたくない一心で記録係を遠ざけていたのですが、遂に書かざるを得なくなりました。
今回はGWに行ったDCAC山行(涸沢•北穂高岳)について書かせていただきます。
【日時】
5/1(水)-5/4(土)
【メンバー】
CL:小川(OB)、SL:海老名(14年度)、記録:太田(17年度)、早川(17年度)、門(18年度)
【行程概要】
《1日目》
京都駅=上高地バスターミナル
《2日目》
上高地バスターミナル~横尾~涸沢ヒュッテBC (6.0P)
《3日目》
BC~北穂高岳~BC (5.0P)
《4日目》
BC~上高地バスターミナル=京都駅 (5.0P)
【概要】
ここまで読んだところで、賢明な皆様方はお察しいただけたでしょう。
そう、10連休だなんだと浮かれている世間を尻目に、我が山岳同好会は全休が5/5の1日だけしかないという憂き世を過ごしていたのです。
《1日目》
22:52 京都駅からのバスに乗って上高地バスターミナルへ向かう。
僕は初めて残雪期のアルプスに挑戦するので、ほんのわずかばかりの期待と不安と恐れと怖れで胸を高鳴らせ、5時間程しか夜行バスで寝ることができませんでした。
《2日目》(6.0P)
05:20-05:50上高地バスターミナル到着
06:32-06:40 明神
07:24-07:35 徳沢
08:26-08:48 横尾
横尾の大きい橋を抜けると雪国であった。
09:45-10:07 本谷橋
ここら辺であまり寒くないどころか、むしろ暑いと気づき始める。雪の中を半袖で歩いてるおじさんがいたのは中々の光景でした。
練乳を貪る早川君。2年間の集大成がレーションに表れたらしい。クライマーとしては進化しているのかも知れないですが、人としてなにか大事なものを失ったのではないかと心配になりました。
10:54-11:07 休憩
あたり一面の雪景色。
11:40 涸沢BC
雪上でテントを張る時に防風壁を作る必要があるのですが、向かいのテントのおじさん達は何かに取り憑かれたかのようにひたすら壁を作っていました。最初はすごいなぁと感心していましたが、途中から刑務所の壁を延々と作り続ける囚人に思えてきて、少し不気味に感じました。
沢筋を詰めて行くルートであったため、結構急な登りを慣れないアイゼンで登って行くのは疲れたが、それでも周囲の夏とは全く違った風景が目を楽しませ、無事に涸沢まで着くことが出来、よかったです。
明日に挑む北穂高岳。
なぜ人はこんなにも急な山を登ろうと思ったのか、そう考えさせられる1枚です。
この後、衆人環視の下で涸沢小屋の下の斜面でストップ訓練をしたのはいい思い出です。上手く止めることが出来ず、ズルズル滑っていく僕たちを見ていた彼らは一体どんな思いだったのでしょうか。
滑っていく海老名さんを見て笑っていた子供には冷や汗が止まりませんでした。彼女は将来きっと大した人物になるでしょう。
《3日目》(5.0P)
04:49 BC出発 (門は涸沢で待機)
05:47-06:00 テラス
テラス、これは誰がなんと言おうと小川さんと海老名さんがそう呼ぶのだから、テラスなのである。
07:13 北穂高岳
くそ寒かったです。
初めにこう書くのはどうかと思ったが、1番強烈に覚えているのがこれなのでせんなき事なのです。持って行った温かい紅茶が美味しかったです。
山頂に着いて1番嬉しかったのはこの山です。
08:49-09:00 テラス
行きではあんなにしっかりと足場を作ってくれていた雪が、帰りには日光で溶けはじめ、ぐずぐずの状態でした。
09:40 涸沢
無事に生きて帰ってくることの出来た喜びに震えたこの時。21年間の人生で初めての経験でした。山を下りることが出来て1番嬉しかったのもこの山です。
涸沢で待機していた門君が作ってくれていたゼリーが美味しかったです。
ここから晩御飯を作るまでなにもすることが無かったので、トランプしたり、かき氷を作ったり、ただひたすらに穴を掘ったりしていたのですが、暇でした。圧倒的に暇。一度は沈殿をし、一日中テントでゴロゴロしていたいと常々思っていたのですが、絶対にやらないようにしようと心に固く誓いました。
暇さのあまり、昨日に続き衆人環視の下、2度目のストップ訓練に出かけました。この日、薄々は感じていましたが、この人たちはマゾヒスティックに違いないという確信を持つまでに至りました。
《4日目》
05:00 BC出発
朝日の赤色が雪の白色に映えた綺麗なモルゲンロートを見ることが出来てよかったです。
05:54-06:00 本谷橋
07:22-08:00 横尾
08:53-11:00 徳沢
書き間違いではなく、本当に2時間以上休憩しました。初めて入った徳沢ロッヂがおしゃれすぎて、登山服で入るのを躊躇うほどでした。カレーが美味しかった。昨日の晩も食べたけど。
11:49-12:30 明神
明神池の方に行きました。
魚がすごく美味しそうでした。
13:10 小梨平
14:10-15:40 上高地
【感想】
同好会にとっては久しぶりの、残雪期のアルプスでの山行を無事に完遂出来て良かったです。
同好会の山行の発展に、この経験を少しでも活かせることができるようにしようと思いました。
文責:太田
写真:メンバー各位