活動報告@同志社山岳同好会

同志社大学の公認団体【同志社山岳同好会】の活動などを報告しています!

テント泊(伯耆大山)

更新が遅くなり申し訳ありません。

19年度生の村田です。
6/22(土)~6/23(日)にかけて行いました、伯耆大山山行についてご報告させて頂きます。
 
【日時】6/22(土)~6/23(日)
【メンバー】CL寺部(17年度)、SL上田(18年度)、太田(17年度)、矢田(19年度)、片岡(19年度)、村田(19年度)
【行程】夏山登山口~6合目避難小屋~弥山~6合目避難小屋~大山寺~下山キャンプ場C1(5.8p)
 
1日目
 
 
アナウンスで目が覚める。心なしか頭が重い。
初めての深夜バス明けの山行。体を無理やり動かして、米子駅のホームへと降り立つ。
 
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8:15 大山寺バス停
 
米子駅からバスに揺られて約1時間、大山寺バス停では目を疑う光景が広がっていた。右も左も
白!!!!!
こんな光景、映画でしか見たことない。登る前に、大山の自然に圧倒されてしまった。

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9:00 夏山登山口
 
本当なら、出発するはずだった。しかし、空間を埋め尽くす雨粒によって、それは阻まれた。仕方がないから、雨宿り。止むまで、トランプに興じた。ババ抜き、大富豪、七並べ色々やったが、一番盛り上がったのはダウトである。カードを1から順に出していくという単純なゲームなのだが、一筋縄ではいかない。ばれなけばなんでもありなゲームなのだ。別の数字を出してもいいし、何枚でも出せる。逆に、不正を働いていたことがバレると、出し場に溜まったカードを全て取らなければいけない。最後に一番カードが多い人の負けだ。ちなみに不正を働いていると思った場合、周りの人が、ダウト!と叫ぶ。
ダウトの魔の手にかかった先輩がいる。太田先輩!
なぜか分からないが太田先輩をダウトの嵐が襲う。しかし太田先輩、類まれなお笑いセンスを振りかざし、危機的状況を笑いの渦へと昇華させる。
 
 
12:10 夏山登山口
 
ようやく雨足がおさまってきた。トランプの興奮冷めきらぬまま、緑色の海原に突入する。緑色といっても、下はかき回されたように、石と土とがまどろんでいる。自分が肉なのか水なのか分からぬまま、ただひたすら高みを目指す。
 
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ピッチ(12:33~12:40、1:23~1:36)
 
皆さんは虫は大丈夫だろうか?
僕はダメだ。虫にも色々種類がある。ゲジゲジ系、ふにょふにょ系、パタパタ系、数あまたな虫の中でも最も気色悪いと思われる輩がいる。小虫!
奴らの攻撃をかわすのはほとんど不可能だ。袖から襟から、能う限りの空隙を突いて侵入してくる。それは、顔の穴も例外ではない。耳に入ったかと思えば、鼻の穴もふさがれる。くしゃみをしようものなら、玉入れの玉みたいに突っ込んでくる。さながら戦闘機に襲われる巨大怪獣の気分でレーションのようかんを噛み砕いた…(何もいうまい)

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2:27 山頂
 
水分を吸った冷気が、火照った体を包み込む。辺りは未だ霧に覆われ、水の粒子が地面すれすれを漂っていた。
悲しいことに山頂からの展望は望めない。しかし、それをも吹き飛ばす運命的な出会いが待っていた。
あまり書くと肖像権の侵害にあたるため、ここでは詳細を控えるが、とても面白い方々だった。体の疲れを、景色が見れない未練を、たちまち浄化し、温かな笑いに変えてくれた。
その方々への感謝の念は尽きることがない。やはり僕たちは、マッチョになるところから始めなければならない!笑
 
 
ピッチ 3:25~3:35
 
 
4:25 下山
 
山を降りたらどこへ行くか。温泉!
ベタベタ世界の迷える住人は、温泉に行くのがベターだ(笑)
 
白バラ牛乳みたいに美味しそうなお湯に体を浸した。ああ!なんて気持ちいいのだろう。その瞬間、頂上からの景色が、雪渓とほの白い花々が一面を覆い尽くす大山の曠野が、まぶたの裏側に浮かび上がってきた。

お湯上りといえば牛乳、牛乳といえば白バラ牛乳である。そして、白バラ牛乳といえば…、そう。これをソフトクリームにせずしてなんとする!
ここで、寺部先輩のことについて紹介させていただかねばならない。なぜなら、アイスクリームは、寺部先輩無しには語ることができないからだ。寺部先輩は、とにかくすごい方だ。僕は今まで、寺部先輩が疲れたところを見たことがない。寺部先輩に敵う斜面などあるのだろうか?そしてまた、山岳同好会随一の料理名人でもある。テントの中、そこは狭苦しくてとても身動きが取れるような空間ではないのだが、寺部先輩の手にかかれば、あれよあれよと玉ねぎがペラペラになる。作る料理も凡人にはあずかり知らぬものばかりで、カチャトーラなるものを教えていただいたときは、腰が抜けた。そんな寺部先輩の最も好きな食べ物がアイスなのだ。これはつまり、アイスがあらゆる食べ物の頂点にあることを意味する。そんな神々しい食べ物をありがたく押し戴き、白い妙味を堪能した。

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2日目

5:30 起床

やはり、厚ぼったい霧があたりを覆っていた。
乾燥麺を手早く胃袋に掻き込み、テントの片付けにかかる。すると、不思議なものだ。昨日からずっとかかっていた霧が、嘘のように消えていき、空には眩しい太陽の光。冷えた肌がじんわりと温まっていく。


6:40

テントの準備を終えた後、近くの小山に登った。辺りは、昨日とはうって変わって、光で明度を取り戻した緑野が広がる。地面に残る水分が反射して、目が痛いくらいだ。ふと顔をあげると、そこには地平にしっかと腰を据える、雄大な大山の勇姿があった。無上の喜びと共に帰路につく。

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【山行を終えて】
今回の山行では、山頂からの景色は望めませんでしたが、色々なものを得ることができました。特に同回生の片岡君と矢田君とは、同じテントで寝起きしたことから様々な困難を共にし、交友を深めることができました。心残りなのが、鳥取砂丘に行けなかったこと。砂のお城を作った後、ラクダに乗る計画でしたが叶いませんでした。山頂の景色、鳥取砂丘をこの目に収めることを胸に、これからも頑張っていきたいと思います。
 
いつも心に大山を!!
 
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文責:村田
写真:メンバー各位