17年度の太田です。プレ夏合宿について報告させていただきます。
【日程】 8月9日(水)~16日(水) (3泊4日沈殿3日+夜行バス1泊)
【メンバー】7名(うち新入生5名)
CL永井(15年度)、SL中野(16年度)、記録 太田、板野 田畑 寺部 早川(17年度)
【行程概要】 8月9日 京都駅から夜行バスで甲府駅へ
8月10日 甲府駅=広河原~白根御池小屋(C1) 〈2.5P〉
8月13日 (C3)~奈良田温泉 〈3.5P〉
【行動記録】
8月9日(水)
19:00 最終ミーティングが台風により中止になったためBOXに集まりミーティングを行った。このとき座学のテストを行ったのでプレ前の最後の復習になったと思う。
23:03 京都駅から夜行バスに乗り甲府駅へ
夜行バスに乗るのは3回目だったがあまり熟睡できなかったため次の山行には何か夜行バスグッズを持って行こうと堅く心に決めました。
8月10日(木) 晴れ 〈3.0P〉
6:58 甲府駅到着
7:57 ジャンボタクシーで広河原へ ひどい道だった。酔い止め必須。
9:30 広河原
10:55 白根御池分岐
13:30 白根御池小屋
白根御池がちゃちかったのは残念だった。いい天気であったが案外涼しく快適に登れた。やっぱりアルプスは愛宕山とは違うなとしみじみと思った。夜行バス明けの山行は普段より体が重く感じられたため少ないピッチ数がありがたかった。

『白根御池小屋にて』
夕食は定番のカレー。過去最高のできだったと自負しています。
小屋のトイレが水洗式だったのにこの日一番感動しました。
8月11日(金) 曇り(ガス?) 〈5.0P〉
3:00 起床
4:45 C1出発 草スベリ 長い、きつい、草だらけ。
6:40 小太郎尾根分岐
8:25 北岳
10:20 北岳山荘
小太郎尾根分岐のあたりではすでに植生が変化しており、自分の目で森林限界を見たことで本当にアルプスを登っているんだと改めて実感した。日本の国土の60%が山地というのに納得せざるをえないような風景が目の前に広がっていた。
北岳のあたりは岩稜帯であり歩いていて楽しかったが晴れていたら絶対に下の景色が目に入り怖かったと思う。
また、雷鳥を目にすることができたのは幸運だった。

『北岳山頂』
登ったという達成感はあった。背景が白できれい。
左から永井、早川、寺部、太田、田畑、板野、中野。

『北岳山荘にて』
ちらっとガスが晴れたときの写真。泰然とした山稜が見える。北岳の山頂にいるときよりもこの山に登ったという感動があった。
北岳山荘のトイレはバイオ式でなかなか良いものであった。
8月12日(土) 晴れのち雨 〈11.5P〉
3:00 起床
4:15 C2出発 昨日より出発時間を縮めることができた。
4:58 中白根山
6:55 間ノ岳 天気がよく眺めも素晴らしいものだった。
8:40 農鳥小屋 小屋までの道の至る所に矢印があった。
9:40 西農鳥岳
10:53 農鳥岳
11:45 大門沢下降点
15:52 大門沢小屋
前日の天気予報とは異なり午前中晴れていたので周りの景色を眺めながら登るという登山の醍醐味を味わえた。間ノ岳では特に晴れ間がのぞき、今回の山行で一番記憶に残った山となった。
しかし、午後からの下りは雨が重なり、下るにつれて気温と湿度が上がってつらかった。
雨と疲労により体調不良者が一人出たが大事には至らなかった。これも直前にテストを行ったおかげかもしれない。C3で食べた晩ご飯の釜飯は大変おいしかったです。でもタケノコ入りの紅茶は本当にまずかった。
紫外線が強いためサングラスをつけています。皆いかつく見えてお気に入りの写真です。早川かっこよすぎやろ。

『農鳥小屋と農鳥おじさん』
おじさんが明後日の方を向いているのは“カメラに魂が吸い取られるから”だそうです。決してポーズを決めているわけでは無いのです。
直前まで農鳥おじさんの噂についていろいろ聞かされていたのでびびっていたら、愉快なおじいさんでした。たまたま機嫌が良かっただけかもしれませんが。
農鳥小屋のトイレは大変開放感にあふれたものだった。
8月13日(日) 晴れ 〈4.5P〉
3:00 起床
4:20 C3出発
7:31 林道着
8:55 奈良田着
9:50 バスに乗り下部温泉へ
20:47 京都駅にて解散
すれ違いが多いので退避しやすくするため2パーティー(前発・中野、板野、太田、早川 後発・永井、田畑、寺部)に分けて出発しました。暗いうちに前日の雨で増水した川を渡るのはかなり怖かった。
4日ぶりの温泉は最高でした。一緒に入った入れ墨のおじさんが恐かったです。
【感想】
僕は初めて3000メートル級の山に登るということでプレ夏合宿前日の夜はどうしてこんな3Kそろったサークルに入ったのだろうと割と後悔しました。しかし終わった今となっては普通ではできない経験をし入って良かったと思うことができました。これもたいした怪我も無く全員がプレ夏合宿を完遂し下山することができたからだと思います。また個人的な入会の動機である“写真の中でしか見たことの無い高山植物を直に見たい”という目標を達成することができ大変満足しています。でも一番楽しみにしていた北岳草の見頃は6月でした。
今回の山行で反省点や改善点がいくつも見つかったのでそれを夏合宿本番にいかせるよう努力します。
【総括】
夏合宿前の予行演習として実施した今回のプレ合宿は、全日程を通して悪天候に見舞われる苦しい山行となった。しかし、新入生はお互いに前向きな言葉を掛け合い、協力しあいながら無事に全行程を歩ききってくれた。
新入生の数に対して指導する上級生が圧倒的に足りないパーティー構成であり、こちらにも至らぬ点があったのに関わらず、よくやってくれたと思う。
(担当:CL永井)
文責:太田
写真:永井、中野 他