活動報告@同志社山岳同好会

同志社大学の公認団体【同志社山岳同好会】の活動などを報告しています!

2013 夏合宿・蝶~常念~燕

イメージ 1
大天井岳を北側より撮影





11年度・緒方です。すこし更新が遅れてしまいました。
8月19日~23日にかけ、今年度の夏合宿に行ってきました。

参加者は
3回 緒方(CL)饗庭(SL)岸本・北村・中井・堂城・村上・米森
2回 綱田・西山
1回 川口・中園・山本

行程概要は以下の通り。
8月19日 京都ー上高地ー小梨平キャンプ場C1
8月20日 C1ー徳沢ー長塀尾根ー蝶ヶ岳ヒュッテC2
8月21日 C2ー蝶槍ー常念岳ー常念小屋C3
8月22日 C3ー大天井岳ー燕山荘C4(+燕岳往復)
8月23日 C4ー合戦尾根ー中房温泉ー京都

8月19日
この日は主に移動日、晴天。小梨平に幕営

8月20日 早朝・晴ー曇りー正午以降、強風・ガス・雨
徳沢から長塀尾根に入り、重いなぁとぼやきつつ、針葉樹の樹林帯のなかをじっくり登ります。早朝は青空が見えていましたが、9時ごろから雲が出始め尾根を登りきった11時前後には雲・ガスのなかとなり蝶ヶ岳からの展望はゼロ。晴れていれば槍・穂高が見えたはずですが、残念。天候は下り坂となり、強風に雨が混じり、降ったり止んだりを繰り返しました。

8月21日 風雨・ガス
昨日に引き続き雨と風とガスという天候となりました。夜間の強風のため、あまり眠れなかったように思います(テントがかなり軋んでいた…)。雨風が弱まらないため、この日の行動予定を常念小屋までに変更(もともとは大天井岳・大天荘C3の予定)。また、常念小屋まで約6~7Pが見込まれるため、午前8時までに天候が好転しなければ沈殿することにしました。幸い、6時過ぎに風雨が弱まったので前進を開始しました。途中もガスや風が出ていましたが、常念の登りにさしかかる頃には雨はほぼ収まっていました。ルートも天候の割にはまぁまぁの状態となり、無事に常念小屋まで辿り着くことができました。常念小屋到着は13時半頃でした。

8月22日 晴・一時曇天
4日目は幕営地を燕山荘に変更。昨日までの強風はおさまり、2日ぶりに青空を見た日になりました。とは言うものの、槍・穂高方面は以前として雲の中にありました。北側の立山方面は比較的天気がよく、山脈の連なりがよく見えました。5時前に常念小屋発、8時過ぎに大天井にて大休止、12時頃に燕山荘着というコースタイムです。

8月23日 早朝は曇天、雷雨
下山日となった23日は早朝から燕岳に雲が掛かり、樹林帯に入った6時以降には雨が降り始めました。7時過ぎには雷鳴が聞こえ始め、中房温泉の登山口に到着した頃には強烈な雷雨となっていました。中房温泉の日帰り入浴に浸かった後、JRでぼちぼち帰っていると中央線に落雷が発生したりと、最後まで雨の中の合宿となりました。

総評
参加の一回生は、初めての北アルプスそれも悪天候の中でよく頑張ってくれました。二回生以上も悪天のなかでの行動をよくこなせていたように思います。また今回は大人数のため、行動単位をテントごととしました。先行パーティーと後発との速度差が大きかった点は、改善の余地ありと思います。一方で各テントのリーダーが、メンバーの能力に合わせた歩速を出せていた、という見方も可能でした。
全体の行動時間は、体力や山への慣れにバラツキが大きいため、やはり6~7Pが妥当かと思われます。8P以上は個人山行で行うのが良いと思われます。今回の夏合宿が、今後数年間の大人数山行のモデルケースになれば幸いです。


<補足その1・食料>
普段は大量の肉・イモ・タマネギ・にんじんを投入したおかず(汁物)があるのですが、4日目はレトルトハヤシ+米1合のみでした。その晩の空腹感はひどかった…。よくOBの皆様から「一人一食につき米1合で足りるのか?」との指摘を受けますが、今回の4日目でその理由がわかったように思います。
行動食もここ数年はカロリーメイト系統を主流にしてきましたが、変更すべきかもしれません。
緒方個人としては羊羹がオススメです。糖質+タンパク質+水分が同時に補給できます。120gのものなら、2時間くらいは余裕で動けます。甘納豆もなかなか。(エ?重くなりますって?そこは根性と体力でカバー!)

<補足その2>
山行内容とは全く関係ありませんが、今回は予期せぬ遭遇が2回程ありました。

一つめは2日目の徳沢にて。
白髭メガネがトレードマーク(?)の某アニメの巨匠をお見かけました。
どこかで見たような人がいるなあと思っていたら、本物だったという話です。

二つ目は4日目の切通岩(喜作レリーフ)付近にて。
鎖場の上で器用に写真をとっておられる方がやってきたなぁと思っていたら、山岳同好会OB・山岳写真家の星野秀樹さんでした。ヤマケイJOYの取材だそうです。「山岳同好会?」と直球で尋ねられたときはちょっとびっくりしました。いつもお世話になっております。



以下、記録写真です。ホームページも覗いてみて下さい。              緒方

イメージ 2
20日・テント場より蝶ヶ岳ヒュッテ・一面雲のなか




イメージ 4
21日・雷鳥に遭遇。登山道から1mくらいの位置に。


イメージ 3
21日・常念南側斜面にて


イメージ 5
22日・写真中央が常念岳、右手の穂高連峰方面は天気が悪そう。
ちなみに、この写真を撮影する20分程前に右下の雪渓を熊が駆け抜けていきました。

イメージ 7
燕岳をバックにメンバーたち(一部)。

イメージ 6
22日夕方・コマクサ・燕山荘付近の斜面にて