活動報告@同志社山岳同好会

同志社大学の公認団体【同志社山岳同好会】の活動などを報告しています!

個人山行 芦生(京大演習林)

 
 12年度の三宅です。10月12日、13日に芦生へ行ってきました。参加メンバーは、三宅、西山の二名です。
 
 芦生の森とは、関西に現存する唯一の原生林で、福井県滋賀県に接する京都府北東部、由良川の源流域に位置する京都大学所有の研究林の通称です。
 
 初日の行動予定時間が長く、夏も終わり日没が早くなってきているため、行動開始時間を早めにしようということで、京都駅の始発にあわせ、深夜の3時45分に新町BOXに集合し、そこから徒歩で駅まで向かいました。
今から思えば、初日から若さと勢いだけで突き進んでいた気がします。JR山陰本線を使い、6時51分に和知駅に着いた後、2回ほどバスを乗り換えました(京丹波町町営バス→南丹市市営バス)。9時半頃、芦生の森林事務所前に到着しました。
 
 山行中の詳細な工程は以下の通りです。
10月12日 研究林事務所(0945)―落合橋(1017)―中ノツボ谷(1108)―杉尾峠(1530)―長治谷小屋C1(1640)
10月13日 C1(0600)―ケヤキ坂と杉ノ谷が交差している三差路(蛍光ペン ピンクと黄色が交わる所付近)(0715)―櫃倉谷と内杉谷分岐点(0815)―研究林事務所(0840)
 
 以下に、山行内容を記載します。
 
 12日は、9時45分に事務所前を出発し、櫃倉谷川を沢沿いに3時間ほど、北上していきました。大半のルートが沢登りのようになっていたので、事前に地図上で想定していたより、体力の消費が激しかったです。また、地図上に沢の分岐している支流が書いてなく、看板や赤テープなどの道標が極端に少なかったので、柔軟に地図と実際の地形を見て、判断する必要がありました。(北上する沢の選択注意です。)このルートで行動する場合、大人数でのパーティは避け、前日か当日に雨、もしくは雨の恐れがある場合は、山行を延期するするのも一つの手だと思います。
 
 芦生の森の土壌の大部分が泥質で構成されており、山行当日はにわか雨が降っていたので、滑りやすい箇所がいくつかあったと思います。斜面部は全般的に急峻(30から40度)であり、懸崖を通過する箇所(upした概念図にも記入した櫃倉谷川上流域、危険マークの箇所)もあり、全体的に難易度の高い山だなと思いました。
 
 道中に気付いたことをいくつか。
・アン谷~野田畑峠にかけての地域が、沢が合流する広い三角州になっており、進行方向はわかるが、正確な登山道を見つけるのが困難。(進行方向に右の斜面沿いに進むこと。)
・ニノ谷~四ノ谷付近の河原にとても大きくて立派なケヤキの木がありました。
 
 日が暮れる少し前に、テント場に着き、近くの沢(汚いので飲めないです。)で飲み物が冷えるのを待ちつつ、晩御飯の三宅氏考案の新メニューである、「コンビーフじゃがりこ炒め」と「コチュジャンスープ」をいただきました。それはそれは両氏ともに、二度と忘れることの出来ない味だったと思います。夜が更け、さぁ寝るかとライトを消して、10分ほどたった後でしょうか、テントの傍をザッ、ザッと何かが歩いてくる足音が聞こえてきて、とても怖かったです。西山君は、何も聞こえなかったと言っており、空耳かもしれない。また、杉尾峠へく向かう道中、山の奥から「ウィィィィ!」とおっさんが叫んでいるような声が聞こえたのですがなんだったんでしょうか。西山君は、何も聞こえなかったと言っており、いやいやこれは確かに聞こえた。真相は謎のままである。
 
 (反省、次回への気づき)
 今回は、研究林という特殊な性質ゆえに、人の手があまり加えられておらず、道中のほとんどが草の生い茂る中を進む獣道のようでした。道標が数か所しかなく、大変、読図の練習になりました。ですが、その肝心の地図である「山と高原地図」と「国土地理院地形図」に載っている道が地図によって大きく異なるということが判明しました。今回、最新版の地図より、たまたま持ってきていた昔の地図のほうが役に立つとは夢にも思わなかったです。そして、今回の山行は、本当の意味での個人山行だったのですが、準備は念入りにしておけば良かったと反省しています。少し、気が緩んでいたのかもしれません。
 
 なにはともあれ、無事に下山できてよかったです。
                                                                三宅
 
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地図1 (左)
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地図2(右)
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無事下山できました!うっほほーい!
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西山、どうもありがとう!