活動報告@同志社山岳同好会

同志社大学の公認団体【同志社山岳同好会】の活動などを報告しています!

 最近の活動について

 

ご無沙汰しております。18年度の上田です。

 

 

今日は久々にサークル活動をしました。

そのことについてと、今の学校の状況についてお伝えしたいと思います。

 

①本日(7月16日)のサークル活動について

 

半年振りにサークル活動をしました。

メンバーは新入生1人と、上回生4人の5人でした。内容は、会議室で談笑しただけですが、やはりサークルの仲間と集まってワイワイすることは楽しかったです。

新入生のやまがたくんは走ることや水泳が好きなアクティブ系男子です。

 

学校からの制限があるため、室内90分までしか滞在できませんでしたが、それでも実施してよかったなと思えました。新入生は授業がないことから、せめてサークルで人とのつながりを作らないと退屈だろうなと思ったので、8月以降も大学の許可範囲でできるだけ集まりたいと思いました。

また他のメンバーも下宿に戻ってきたら一緒に活動していきたいです。

やっぱり人と会うって元気がもらえるし、オンラインでは得られない喜びがあるなと実感しました。

とりあえず久々のサークルは楽しかったです。

 

 

②今後の活動について

 

6月いっぱいまではオンラインでしかサークル活動ができなかったため、新入生とzoomで自己紹介したり、サークルの説明をしたりで、自宅で画面に向かっての活動でした(笑)

7月になると大学側から屋内90分、屋外2時間までの許可範囲内で活動をしてよいと言われたので、早速今日集まりました。

活動中は使用した机や椅子はきちんと消毒して、もちろんマスクも着用した形で、さらに先生も見回りにくるなど、大学側がすごくクラスターの発生を防止しようと気をつけていることが感じられました。また、実施前は各自検温したり、コロナウイルスの対策案を波多野先生にアドバイスをいただきながら作成したりしました。大学側のそういう姿勢をみていると、当たり前ですが去年のような形式でサークル活動をすることにはまだまだ難しいな、と思いました。

 

8月以降は大学が7月に行われた活動を評価・検証して、また公表されるであろう許可範囲内で活動する感じだと思われます。

だから、現時点では日帰り山行ができるのかも何もわからない状態です。

また、合宿に関しては当面の間禁止だそうです。

 

8月以降は実施できたとしても日帰り登山までかな〜と、思います。

また7月末に学校側からお知らせがあると思うので、それを待ちます。

 

先行きが不透明で目標が立てにくいのがちょっと大変ですが、今はメンバー内での交流や、体力づくりが大事かな、と思います。

日帰り登山ができるならば、京都や大阪、滋賀あたりの大文字山金剛山伊吹山、など近郊の山を制覇していくのでも新入生にとっては楽しいんじゃないかな〜、と思います。

できれば、秋にはみんなでアルプスに行って、大自然のうつくしさ、つまり、言葉を忘れるぐらい綺麗な星空や、夕日の染まるオレンジ色の山、風の冷たさ、夜行バス明けのしんどさ、テント内でいかに眠れないか、など山行における辛さ・楽しさを全部味わってほしかったと思いますが、それはいつかのお楽しみですね。

ここまで書いていて、久々に去年行った山行を思い出してグッときました。

やっぱり、山で感じる全てがめちゃくちゃ贅沢で、幸せでかけがえのないものだったなと思います。サークルに入っての2年間は山ばっかりで忙しくて、感傷に浸ってる暇もないぐらいでしたが、今になって思い返してみるとやっぱり山はめっちゃ楽しかったな、と思います。

親や祖母は「山は危険だからやめて〜」とよく言いますが、その言葉をそのまま鵜呑みにして山に行かないのは勿体無いと思います。

登山が楽しかったのは、五感が満たされるからというのもありますが、やっぱり一緒に行動する先輩、後輩や友達がおもしろくて良い人ばかりだったからです。

 

とりあえず早くテント泊したいです。

せめて日帰り登山でみんなで焼きそばを作って食べたいです。

 

 

◎まとめ

・現段階では今後どのような活動をするのか未定

・合宿は当面不可能

・新入生は3人入ってくれた

・門くんがコンタクトデビューをした

・村田が茶髪になっていた

 

 

これからテスト期間なので2週間ほどは学業に専念したいと思います。

ではまたぼちぼちブログも更新していきたいと思います。

 

いつも色々気にかけてくださっているOB・OGの方には感謝しております。

色々落ち着いたら対面でまたお会いしたいです。

 

 

山岳同好会18年度 上田

 

 

 

自己紹介2

[部員紹介]

 

こんにちは。2020年度の会長を務めさせていただいている上田です。

 

今日は門くんに引き続き、自己紹介をしていこうと思います。

 

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1回生のときのわたし

あだな:まっきん

名前を書くとプライバシーの面からも少し怖いので、あだ名で勘弁してください。すいません。

 

性別:女

 

役職:会長

性格的には、しっかりしている人についていきたいような性格なのですが、色々あって会長になってしまいました。しかし、周りのメンバーが優しくてしっかりしているので、助けてもらいながら頑張って仕事をやり遂げたいです。

 

学部:心理学部3回生

 

趣味:旅行

海外でも国内でも旅行をするのが好きです。特に、地元のガラガラのローカル電車に揺られながら過ぎ行く景色をぼんやり眺めるのが好きです。

 

思い出深い山行トップ3

・六甲山(2019年6月 東おたふく山経路)

これは、景色が抜群に印象深いので低山ながらもトップ3に入りました。

写真をご覧になるとわかると思いますが、天気は最高に快晴で、かつ新緑の季節なので緑が綺麗、この一言に尽きます。一面の緑の草っ原に伸びる茶色の道。ひらけた場所が好きな私にとってこの景色は思い出の1シーンとなりました。

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新緑の六甲山

・カードゲームに熱中した白山(2019年7月)

ここでの山の印象はさほどないのですが、テント内でのカードゲームがめちゃくちゃ楽しかったです。門くんが持ってきてくれたカードで牛のモノマネをしたり、とにかくずっと爆笑していたのを覚えています。

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カードゲームに興じるメンバー達

・初めての槍ヶ岳(2018年8月)

3つ目の候補はたくさんありましたが、とりあえず夏合宿で行った常念・表銀座縦走にします。ここでは山行が終わった後の温泉がすごく心に残っています。初めての長期合宿で、しかも危険なハシゴを登ったり、岩だらけの急斜面を上り下りしたということもあって、無事に下山して温泉に入れたときの安堵感は今まで味わったことのないものでした。

 

 

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山ではしんどいことが多い分、綺麗な景色を見たときや、あったかいごはんにありつけたとき、下山後に熱々のお湯に浸かった時に、普段の生活では味わえないほどの多幸感を味わうことができます。

 

 

 

・コメント

このサークルに入った時、今までの人間の見方を180度変えるような優しい人ばかりで、カルチャーショックを受けたのを覚えています。山で歩くときは歩調を合わせてくださったり、1回生の荷物を軽めにしてくださったり、色々気を配ってくださいました。私はそういう会の雰囲気に惹かれて入会しました。

入った当初は山の予定がありすぎて、山以外のことは何もできないなと感じていましたが、私は他にやりたいこともあまりなかったので、すごく充実した2年間を過ごすことができました。そうは言いつつも、人によっては色んなサークルを掛け持ちしている人もいますし、自分の思うようにサークルに関わっていけばいいと思います。

また、冬は比較的活動が少ないので、その時に自分のやりたい別のことに没頭もできます。

 

 

 

最後は自己紹介というよりかは勧誘みたいになってしまいましたね。

この自己紹介を通して、このサークルにはこんな人間がいるんだなと大体の雰囲気を感じ取ってもらえたらいいなと思います。

 

 

文責:上田

 

 

 

現在、活動自粛中です。

山岳同好会OG・OBさんへ

 

お久しぶりです。

いつもお世話になっております。

山岳同好会会長の上田真子です。

 

〜現在の状況について〜

コロナウイルス感染拡大防止のために、大学から5月12日まで対面授業が中止になりました。なので当分学校で授業を受けられない日々が続くことになります。

また、当分の間サークルや部活動は停止することを学校から求められています。これにより当面BOXも利用できなくなってしまいました。

そのこともあって、現役監督会や運営員会も中止になってしまいました。

新歓として4月に伏見稲荷などに行く予定でしたが、全て中止になってしまったので今後は引き続き、TwitterなどのSNSで新歓活動を進めて行こうと思います。

 

また、5月12日まで登校の自粛が要請されているため、GWに予定していた新歓合宿も中止にせざるを得ないと思います。

 

「中止」の報告が多すぎてすいません。。

 

いつからサークル活動を開始できるのかもわからないので、山行計画も立てづらい状況です。

 

活動自粛期間に体力が落ちてしまうと、急に活動が始まったときに山に登れなくなってしまうので、普段のトレーニングの代わりになることも考えなければいけません。

 

わたしは決断力もなく、なにもかもがリーダー向きではない性格なのは自覚しているので、今回の件については一人で考え込むより、みんなと話し合って考えようと思います。

 

P.S. また、これまで山岳同好会のために尽力してくださった17年度の寺部先輩が先月退会なされました。

一家の大黒柱を失ったような気持ちです。

今まで本当にお世話になりました。

これからは大学院で勉強に没頭されることでしょう。

 

 

 

とりあえず、現在の山岳同好会についてご報告させていただきました。

OB・OGのみなさまも、ご自愛ください。

 

 

山岳同好会 20年度会長 上田真子

 

 

岩トレ(3/9、3/12)

こんにちは。18年度の橋本です

3/9と3/12に行った岩トレについて活動報告いたします。

【日程】

3月9日(月)

3月12日(木)

【メンバー】

海老名(14年度)

寺部(17年度)

橋本(18年度)

村田(19年度)

藤岡さん(OB)

【練習内容】

3月9日

Y懸尾根 1本(寺部ー橋本、海老名ー村田)

Y懸頭アップダウン

アイゼントレーニング(海老名、村田)

3月12日

Y懸尾根 1本 (寺部ー橋本、海老名ー村田)

Y懸頭アップダウン

今回は、1.2回生(橋本、村田)がY懸頭アップダウンでトップが取れるようになるための岩トレでした。

主に支点の構築のやり方、エイト環を使ったザイルワークを中心に教えていただきました。

2日間にわたって目一杯教わったため、知識や技術を定着させることができました。先輩方、藤岡さんありがとうございました!

どちらの日も晴天でとても気持ちが良かったです。

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ザイルワークは結構しんどかったです。普段動かしていない肩甲骨の筋肉がビリビリと刺激され、今にも翼が生えてきそうでした。

晴天なのに自分だけ雷龍になりそうでした🐉

村田くんは、初めてのアイゼントレーニングにも関わらずスムーズにアップダウンできていました。有望な後輩くんです。

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2日目は前日の昼に降った雨の影響か、1ピッチ目の岩場が濡れて登りづらかったです。私は両足を岩場に勢いよくぶつけてしまい、出鼻をくじかれてしまいました。

そのせいか、Y懸頭のアップダウンでは生まれたての小鹿のようにプルプルと足が小刻みに震え、自分でも面白かったです。次は親鹿のようにたくましくなるぞ!

文責、写真

橋本

比良山系

19年度生の村田です。更新が遅くなってしまい、申し訳ありません。

11/2~11/3に実施した比良山行についてご報告致します。

 

【日時】

2019年11月2日〜11月3日

【メンバー】

CL     橋本(18年度生)

SL     上田(18年度生)

記録  村田(19年度生)

OS    小川さん

【行程】

1日目

京都駅=比良駅~イン谷口~神璽ノ滝前分岐~釈迦岳~カラ岳~北比良峠(C1)

2日目

C1~八雲ヶ原~武奈ヶ岳~コヤマノ岳~金糞峠~堂満岳~イン谷口~比良駅=京都駅

 

[1日目]

11:01  比良駅

11:40  インタニ口

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澄み渡るような青空。

14:22  釈迦岳

すっかり葉が落ち、わずかな紅葉を残すばかりとなった木々。しかし、その間隙を縫うように、サファイヤの空が顔を覗かせていた。

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15:30  北比良峠

北比良峠には、思いっきり走りまわりたくなるような野原がある。その先には、とても両腕では抱えきれないほどの琵琶湖が、地平の彼方まで続いている。こんな所で、生涯を終えたいと切に思う。

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19:00  就寝

 

[2日目]

06:15  出発

07:35  武奈ヶ岳山頂

比良山系の中で、ひたすら身長の暴力を犯す武奈ヶ岳。標高1214mはダテじゃなく、周囲を一望できた。

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08:15  コヤマノダケ

09:25  金糞峠

10:00  堂満岳

12:15  下山

 

山行を終えて

比良を一言で例えると、大和撫子、これに尽きると思います。柔和で、それでいてちょっと厳しく、爛漫な光で木々を照らしながら、時折曇って拗ねたりする。その様、まさに七変化!!

とても大好きな山になりました。今年もまた、絶対に行こうと思います。

 

[文責]村田

[写真]メンバー各位

石鎚山山行

19年度生の矢田です。今回が初めてのブログとなります。よろしくお願いします。

今回は10月25日から27日に行った石鎚山への山行について報告させていただきます。

[日時]

 2019年10月25日~10月27日

[メンバー]

CL  上田(18年度) SL 村田(19年度)

17年度 太田 19年度 矢田

[行程]

10月25日 大阪南港~東予港(オレンジフェリー)

10月26日 1日目 東予港=西条駅=ロープウェイ前=山頂成就~成就~前社森~夜明峠~二ノ鎖元
小屋~弥山~二ノ鎖元小屋~土小屋~よさこい

10月27日 よさこい峠~シラサ峠~瓶ケ森~台ケ森~ロープウェイ前~伊予西条駅~

東予

10月28日 大阪南港

[10月25日]

夜8時50分、自宅近くのバス停から市バス、JR線、地下鉄、ニュートラムを乗り継ぎフェリーターミナルに到着。乗船手続きを済ませ乗船の時間を待ちます。夜9時、乗船。

船内には長い廊下が続き、両方に個室が並んでいました。どうやら新造船だったらしく船内はきれいで快適な船旅を楽しみことができました。ただ、Wi-Fiが…あれでした。はい。

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[10月26日]

朝6時、定刻通りに東予港到着。

そこからバスに乗り継ぎロープウェイ乗り場近くのバス停に到着。

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バス停からロープウェイ乗り場に移動するときに突如として現れた謎の像たち…怖いな~怖いな~…なんか嫌だなあ~(稲川淳二さんを意識したことは言うまでもない)

ロープウェイに乗り登山口到着。9時20分、登山開始。

途中何度か休憩をはさみながら登山すること約3時間、ついに西日本最高峰の石鎚山山頂に到着!

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紅葉シーズンだったためか山頂には多くの登山客で賑わっていました。多くの登山客のかたがカップ麺をおいしそうにすすっている光景をわたくしは指をくわえてみておりました…ああいいなぁと。

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途中の階段での一コマ。ちなみにこんな挨拶をしてくる登山客はいませんでした。

そして本日のテント場であるよさこい峠に向かって出発。

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               ↑途中の土小屋

16時15分、ようやくよさこい峠に到着。シラサ峠まで行くかどうか検討しましたが日の入りも近かったため無理に移動することはせずよさこい峠にテントを張ることとしました。

[10月27日]

この日はシラサ峠から瓶ケ森、大ケ森を通りゴールを目指す行程。

朝暗いうちに出発し、途中数多の笹による執拗な朝露の攻撃を全身に受けながらも登山を続けます。

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途中、神秘的な光景に遭遇。息を吞む美しさでした。

そしてついに瓶ケ森に到着。

f:id:doshisha-sangaku:20191218134508j:plainみんな達成感に満ちあふれている。

ここからは下りに入る。途中、村田君によるお姉ちゃんにしたいランキングなるものが発表され、それによると一位は最近、何かと話題な川口春奈、二位には深田恭子がランクイン。なんとなくわかる…気がする。ちなみに僕はガッキーかな、村田君。

急な下りでずっこけ、途中、道を間違えるというアクシデントがありながらも下山!

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戻ってきたあああああああああああああ!

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彼は何を見つめているのだろうか…

下山後はお風呂に入りさっぱりしたあとは再びバスに乗り伊予西条駅へ。

ここで僕は翌日に用事があったため鉄道で帰りましたが他の三人は再びフェリーに乗り帰ったそうです。

[山行を終えて]

西日本最高峰である石鎚山を無事に登ることができとてもよかったです。

途中、地面が濡れていたために登山道から滑りかける(まあ僕なんですけど)など様々なアクシデントがありましたが無事に帰ってくることができました。とにかく楽しく山行を終えることができてよかったです。太田先輩にとっては最後の泊りの山行だったそうです。お疲れ様でした。

 

どうもありがとうございました。食いしん坊万歳!

[文責]矢田

[写真]山岳同好会一同

 

個人山行(剱岳・奥大日)

更新が遅くなり、申し訳ありません。19年度生の村田です。

9月の初めに行った個人山行(剱岳)についてご報告させて頂きます。

(以下、太字は18年度の門が加筆)

【日程】9/6~9/11(2泊3日)

【メンバー】3回生:早川(CL)、太田(SL)

                     2回生:門

                     1回生:村田

【行程】1日目:富山=室堂〜劔沢キャンプ場(BC1)

    2日目:BC1〜剱岳〜前劔〜BC1〜雷鳥沢キャンプ場(BC2)

    3日目:BC2〜奥大日山〜BC2〜室堂=富山=京都

 

 

【1日目】

  9:51 室堂 発

10:23 雷鳥沢キャンプ場

11:50 劔御前小屋

13:00 劔沢キャンプ場

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劔沢キャンプ場

   澄みわたる大空の向こうに、剱岳がそびえていた。他のどんな山よりも猛々し

く、荘厳たる様であった。

  

これを今から登るの!!?

 

連なる劔のような尾根を見て、にわかにもこれから登るんだという実感が湧かなかった。

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考える太田先輩

  太田理哉は考えた。ひねもす考えた。果たしてこんな山に登っても良いのであろうか、と。上の画像はその時の様子である。見よ!この知性に従属させられている四肢、理知に光る額、それはまさしく、かのアテーナイの哲人、ソクラテスではないか!?

 

  しかし、おぉ、太田理哉よ、汝自身を知れ!今は考える時ではない!理性をもってその可否を極めんとする時ではない!肉体の時である!肉体の讃歌、肉体の祝祭!三年間鍛え上げたその肉体を以てして、剱岳の頂を超えていけ!筋肉の申し子、腹筋の挑戦者、太田理哉よ!!!!!!!!

 

余談だが、トイレにて私物の落し物が多いそうだ。山では、トイレに持ち込まない!これを徹底しなければならない。

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私物滑落注意の触書

 

【2日目】

 4:01 劔沢キャンプ場 発

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前劔

朝起きてからずっと心臓の音が鳴り響いていた。

辺りは真っ暗。ふと上を見ると、そこには連なる登山者の光。まだ3:30なのに!!

 

ここで私たち一行は不思議な男性とすれ違った。以下ではその一部始終を書く。

 

私たち          「おはようございます」

 

不思議な男性(以下、男性)「おはよう、今から登るの?」

 

私たち          「はい、そうですけど」

 

男性           「そうかい。ところで、実は今ね、ワァー!!!っていう

              叫び声を聞いたんだよね。何なんだろうね。ま、僕は

              急用ができたので今から帰るところサ。」

 

私たち          「ははぁ、そうですか...」

 

男性、そそくさと去る。彼が残したのはまだ夜を湛えた剱岳と大きな不安だった・・・。

 

のしかかる不安を背負い投げ、劔への一歩を踏み出した。ここで私は思わず詩を読んだ。

 

剱岳の朝に寄せる歌

 

バラ色の雲沸き起こる

山巓の朝は、

天使たちの食堂。

 

そのけわしい山際に腰をかけ

夢を食み、

 

暁の酒杯を傾け

酔いしれる。

 

バラ色の雲沸き起こる

山巓の朝は、

天使たちの食堂。

 

 

 4:55 武蔵のコル

 

  ここ武蔵のコル~前剱間で何度「落!落!」という声を聴いたであろうか。慄きながら一歩一歩進む。これから剱岳を登る者は、ここのガレ場に注意!!気を抜くな!!

 

 5:42前劔

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御光を浴び、神々しい門先輩

  門蓮太朗は神学部神学科に籍を置く。そんな彼が「ツルギ」ときいて想起するのは「剱岳」ではなく、マタイ福音書26:52「剣を取るものは皆、剣で滅びる。」というあった。「この地に平和あれ・・・!」そんな祈りを唇にのせながら、彼は岳を登る。タラコ唇である。

 

6:40 平蔵のコル

 

分かってはいたが、ここを越えなければいけない。平蔵のコル……

星野秀樹さんの本を見て、強烈な印象があった。

 

(ちなみに付す。門は星野さんの本でこの個所を読んだとき、「平蔵」を「友蔵」とだと思ってしまっていた。某漫画『ちび〇〇〇ちゃん』に登場するおじいちゃんの名前と一緒であると勘違いしていたのだ。実際この平蔵のコル前では大渋滞であった。並ぶ列を抜かすインチキおじさんが何人かいた。言いたいことはそれだけである。後半へく。)

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平蔵のコル

実際の高度感は、写真ほどではなかった。三点を意識し、足場を確保しながら進んでいったら、いつの間にか終わっていた。

しかし、何にせよ金比羅でのトレーニングがなければ、ここを通過することはできなかった。

 

待ち受けるタテバイ、ヨコバイに向けて、心を新たにする。

 7:30 劔山頂

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山頂

剱岳、標高二九九九メートルの頂に立った時の感動は、並々ならぬものがあった。今までの努力が全て報われた気がした。

 

 

 (とくに見てほしい。右下の会長・早川成のこの何とも言えない表情を。去年剱岳行の計画をいくつか立てたが、それらをことごとく台風という悪魔に消し飛ばされながらも、それでもめげずにまた岩トレを繰り返し、新たに山行計画もつくり、ついに、年やっのことで、剱岳登山計画実施ならびに剱岳登頂という悲願を果たした者の表情である!!!

 

彼のまぶたを見てごらん・・・。

あまりにも疲れているであろう・・・?

パンッパンだろう・・・!?

 

「おろしなさい、その重たいまぶたを」、という声が快晴の富山湾から聞こえた気がする。

 

本当にありがとうございます、会長。)

 

 

 

それには、これよりちょっと前の出来事が関係している。カニのタテバイ!!

細長い鉄棒が打ちつけてあって、そこを足場にして登っていく。登るたび、遠くなる地面。足場は細い鉄の棒。怖くて足がすくみそうになったが、そこは我慢。精神集中。

どうにかこうにか登りきれた。

 

さて、こうして、劔登頂の喜びも一入であったことがご理解いただけたと思うが、これで終わりではなかった。喜びもつかの間、山頂を後にした我々に奴が忍び寄る。カニのよこばい!!

 

カニのよこばいは、最初の一歩が一番怖かった。なぜなら、それが見えないから。

カニのよこばいは、下山時に使用するルートだ。下る際は、登る時みたいに斜面全体を見渡せるわけではない。斜面の凹凸により、視界が一部に限定される。

カニのよこばいの場合、最初の足場が、膨らんだ岩の真下にある。そのせいで一歩目の足場が見えなくなっている。

 

おそるおそる一歩目を踏み出す。門先輩の指示に従い、おそるおそる体を下ろす。

 

もういいだろう。と思っても、まだ地面はない。えっ!?まだ!

 

勇気を出し、斜面に沿ってえいと振り出す。足先にしっかりした感触が伝う。意外と足場は広い。

体を斜面に密着させ、足場を頼りに左下方へと伝っていく。

途中、足場が切れ切れになっており、足を伸ばさなければならなかった。

 

怖かった……

 

9:45 武蔵のコル

  上記のとおり、この武蔵のコル~前剱間のガレ場は本当に注意です。登頂して、更にはタテバイ・ヨコバイという難所をくぐり抜け、気が抜けているときにここを通ります。危ないです。落石や滑落をして、被害者並びに加害者にならないよう細心の注意を払いここを通りましょう。

  私たちは実際、ここを通っている際、他の登山客が落石をしてしまっているのを何度も見ました。命の危機が目の前にありました。再三申しますが、注意しましょう。

10:30 剣山荘

 

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剣山荘で飲んだコカコーラ、うまかった〜!

13:30 雷鳥沢キャンプ場

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名古屋名物、味噌煮込みうどん!めっちゃうまい!!

【3日目】

4:00 起床

5:00 雷鳥沢発

奥大日山を登頂する予定でしたが、途中霧が濃くなってきたため、安全を考慮し、断念致しました。

テントを撤収後、一路、みくりが池温泉へ!

8:30 室堂バスターミナル

9:00 みくりが池温泉

とにかく熱い!浴室が二つあって、高温、低温とに分かれているのですが、低温のお風呂が熱い!笑

 いや、本当に熱かった。というか、痛かった。浴槽につかる前体を洗っている際、他の利用客の口から洩れる「アツィ...アツィ...アツイなあ...。」という小声に、さらにはあまりにも早すぎる浴室からの退室に、(そんなわけないやろ・・・)と、内心ツッコミをかましていました。

 しかし、いざ自分の番になり、浴槽にいざ足をいれると、もうね、ほんとに死ぬかと思ったよ。皮膚がね、ことごとく蕩けてしまうかと思ったほどでした。(ここは地獄の窯か!)と、また内心ツッコミをかましつつ、肩までザブンとつかり、100まで指折り数えてやろうかと思いましたが、そんなことをしては本当に生き地獄だと思ったので、やめました。むしろ浴槽にさえつかれないと知り、僕のプライドが折られました。

 けど、とっても気持ちよかったです。

熱いけれど、とても気持ちのいいお湯でした。

 

【山行を終えて】

剣山に登れたことがいまだに信じられません。遠くから見る剱岳の切り立った姿。本当に登れるのかな?笑

しかし、事実僕は登頂しているみたいです。登っている間の美しい景色は、しっかりと僕の頭の中に残っています。

登りきれたことは、ひとえに自分の力ではなく、岩トレの際、何度も間違う自分を丁寧に指導してくださった先輩方のおかげです。本当にありがとうございました。

いつかは槍・穂高連峰にも挑戦してみたいな!??

 

 

  剱岳という難しい山を踏破した者は、欣喜雀躍、心地、まさに天にのぼるばかりである(下の写真を見よ)。しかし何もこれは、自力を以てして達成できたことではない。多くの人々、殊に先輩である、早川成、太田理哉、そして後輩にしてはあまりにも頼りになる、村田正宗という人物によるところが大きい。ここにおいてであるが、その謝意を表したい。本当にありがとうございます。

 

 

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いつも心にアルプスを!!!

 

文責:門、村田

写真:メンバー各位